木版画


おなじみの技法ですね。 小学校の授業で経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。 実は版画としてはもっとも古い歴史を持ちます。 通常版木に浮き彫りを施して(凸版)、 その浮き彫りの図柄を紙の上に刷り出しますが、 図柄の空白部分はすべてのみや刀で削り取っておく必要があります。 墨、インク、絵具を塗った版木の上に紙を置き、 ばれんやへらなどで紙の裏側を擦って印刷するので、 できあがりは版上の図柄と左右対称のものになります。 また木版画木肌の風合いが残る為、独特の暖かみのある作品を製作できます。
使用する木材の切り出し方によって、2つの呼び方がありそれぞれ異なった特徴があります。

・板目木版
日本で伝統的な木版画技法で、浮世絵版画の例にみられます。 木材を立ち木の状態で、縦挽きした版木で制作した木版を使用します。 最近は、伝統的な板目木版技法に加え、版材を焔で焼き彫りするなど彫版用具を工夫したり、 凹版技法を大幅にとり入れたりして、板目木版の表現の可能性も大きく広がっているようです。 インキは水性・油性ともに適性を示します。

・木口木版
西洋木版ともいわれ、19世紀ヨーロッパで新聞や書物の挿し絵に 広く利用されました。年輪のしまった均質な密度の材質の堅い木を、 横に輪切りにし、その木口を銅彫版と同じビュランという彫刻刀で 彫り込んでいくもので、細緻な表現を可能にしました。 木口木版は版木の材質が堅いので、 板目木版より部数の多いエディションにも利用されます。

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