シルクスクリーン・プロセス・プリンティング(silk screen process printing)
を略してシルクスクリーンと呼びますが、特にアメリカでは
セリグラフと呼ばれることもあります。
1960年代のアメリカで発達した技法で、
原理は年賀状に使われる”プリントごっこ”と同じです。
まず木枠または金属の枠に絹、ナイロン、テトロン、ステンレス、
スティールなどのスクリーンを張り、その細かい織り目を通して、
スクィージと呼ばれる平らなゴムべらを使って絵の具を版の下
に置いた紙に刷り込みます。原版の制作には、スクリーンに専用の材料を
使って直接描く方法や、型紙に穴を開けてスクリーンに専用の材料を
使って直接描く方法や、型紙に穴を開けてスクリーンにそれをぴったり
張るカッティング法、写真製版法などがあります。
一版で一色しか表現できないため、色の階調を表現するためには、
多数の版で何回も刷る必要があるので、
リトグラフや銅版画より一般的には手間が掛かります。
(厳密には絵の構図によって一版で2〜3色すれることもありますが、
それでも大変な工程数になることには変わりません。)
シルクスクリーンの特徴として、絵具を重厚な感じに盛り上げることができること、
布の細かい織り目による一種の統一感が出ることなどがあげられます。
また、複雑な色使いや大きいサイズでも製版が可能で、
均一に仕上がり、曲面や立体印刷も可能です。
逆に、リトグラフや銅版画は絵の具が紙の中に染み込んで、
作品となりますが、シルクスクリーンは絵の具が紙の上に乗っている状態で
作品となっているため、湿気などにより波打ちする事が多く、
丸めたりすると絵の具が剥離する事もあるので、
輸送、保存には注意が必要です。